「青帯。その時」7/29 青帯タルタルーガ

東京・新宿区、渋谷区で教室活動するカポエイラ・テンポ(カポエラ)のみんなが書くブログ。 練習やイベント情報、ブラジル日記やメディア裏話も!
2012/08/16(木)
今年もまたバチザードのあった熱い季節が過ぎ、
ようやく落ち着いてきた8月の今日この頃。
ふと、手元にある新しい青帯を見て思う事―――――――。
少し長いですが、まあちょっと話させてください。

話は1年前に遡ります―――――――。

7月に入り、ブラジルから先生たちも来日し、その年のバチザードも近づいてきた。
黄帯になって一年。青帯の受験資格はあったのですが、悩んでいました。
というのも、私は生まれつき体が弱く、そのため持病の悪化に泣かされることが度々あり、
その頃も体調が良くなく、結果的に青帯受験は諦めることに。
受験やめる旨を竜太先生に伝えたのが7月10日。本当に直前での事。
練習自体は真面目にやってはいたので残念な事でした。

そして、迎えた2011年7月19日、第9回目のバチザード―――――――。

青帯昇段の時。
目の前では鈴木さんとカツオくんがそれは素晴らしいジョーゴを繰り広げていた。

2011バチザード 青帯昇段
2011バチザード 青帯昇段2

眩しかった。

ただただバテリーアの後ろから、彼らのその姿を複雑な思いをしながら観ていた。
その時思ったのは、自分もあの舞台に立てたかもしれなかったという残念な思いと、
その反面、体調不良はただの言い訳で、実際は挑戦する勇気が無かったのではないかということ。
そして、その年のバチザードは終わりました。

バチザードも終わり、メストレ・トニーたちのお見送りをした日での話。
プロフェソール・フラカォンと別れの挨拶をした時。

私:「フラカォン、今年もありがとう。来年は帯を・・・・」

フ:「ああ、青帯だな!タルタルーガ。わかったわかった。ハハハ」

意思伝えたその時 2011夏

と、彼は笑顔で別れ際に話してくれた。
何故この時に彼にだけ来年は青帯に挑戦したいと意思を伝えたか、
今となっては良く覚えていない。
きっと、誰かに何か言いたかったのだと思う。

そして、黄帯として2年目―――――――。

通常の練習の他にやってみたこと。

まず、アウェイに出てみた。

他団体のホーダや実際の練習に参加させてもらうことによって、
自分のカポエィリスタとしての視野を広げようとしてみた。
それは時にロシアや韓国など、海外でもチャンスがあったら他団体を訪問してみた。

ロシア「Real Capoeira 訪問」@モスクワ
ムゼンザのみんなと

結果、いろいろなスタイルのカポエィラを体験することが出来た上、
一番の収穫はカポエィラを通じて国内外の知り合いが出来たことだと思う。

それにもう一つ。
他団体のホーダで、黄帯として緑帯、黄緑帯の引率をした事。
私たちは下帯なので、いつもチャレンジャーとして他団体のホーダに臨んできました。

アウー・メイオジーロウ@コハダン目黒道場


その中で、テンポの代表として的確に指示を出すこと、
行動から「テンポらしさ」を見せることを心掛けた。
時に、下帯の彼らが期待を超えてジョーゴする姿を観た時は、満足感を感じる事が出来た。

期待を超える活躍@バトゥーキ
引率代表で挨拶


本当にやってよかったと思う。この経験は自分にとって責任感を得ることが出来たと思っている。


あと、「ビリンバウ」と向かい合ってみた。

ビリンバウ

とにかく楽器が苦手で、その中でも特にビリンバウは意識的にも反射的に避けていた気がする。
カポエィラを代表する楽器「ビリンバウ」。上手く弾くのが難しく奥が深い。
そのため、まず弾いてみた。とにかく弾いてみた。
持ち方や、一つ一つの音の出し方も気をつけてみた。
相変わらずイマイチだけど、向かい合ったことで、当初からは大分良くなったと思う。


そして2012年。今年もあの熱い季節がやってきました―――――――。

今年青帯への過程で一番印象に残ったのがキツかったアヴァリアサォン(昇段試験)。
もちろん昇段するのだから、試験があるのは分かっていたけれど、
まさかこんな厳しいシチュエーションになるとは思いもよらなかった。
とにかく、全力を賭けた感じでした。(疲れ過ぎて翌日会社を半日休んだ。)
終わった時は本当にホッとした。この時の事は今では一番思い出に残っている。

そういえば、その時の日記には「この日トニーがいなくて残念」と書いたが、
去年、唯一青帯への意思を伝えていた、フラカォンの指導の下で、
自分のカポエィリスタとしてのあらゆる能力を試されたことは、
今思えば偶然の様で必然だったのかもしれない。

そして、迎えた2012年7月29日、第10回目のバチザード―――――――。

青帯昇段の時。

アヴァリアサォンを終えた勢いに乗って、今年昇段の4人の勢いは止まらない。
と思ったが、やっぱりそこは青帯昇段。諸先生方の当たりは厳しかった。

正太郎さんの避けれないアウー・シバータ!

4人いるので、そう体力的には厳しく無いかと思っていたが、
想像以上に長かった気がする。

ヴィンガチーバで攻める!
アウー・シバータ反撃!


途中からは我慢の時間で、本当にみんなよく闘ったと思う。
始まる前にパブロの「今年はメンバー最高だから行けるっしょ!」の言葉に救われ、緊張もあまりしなかったと思う。
長かったジョーゴも、メストレ・トニーの手が高く掲げられ、ついに終わりの時。

4人が前に並び新しい青帯がそれぞれ巻かれる。
2年共にあった黄帯の上に、ウーゴからその新しい青帯が巻かれた時、
1年前に思い悩んだことからようやく解放された気がした。

青帯その時

ウーゴが始まりの挨拶で、「A hora é essa(今こそ、その時)」と言っていたけど、
きっと自分にとって、まさにそれはこの時だったのだと思う。

記念すべき第10回目のバチザード。例年に増して素晴らしかった。
本当に楽しかった。この日あったことは一生の思い出になると思う。

今年も沢山の仲間が出来たこと。
ウーゴが3年ぶりに日本に来てくれたこと。
赤帯になったさやかさんが帰ってきたこと。
一緒に練習してきたオギーと同じ舞台で青帯の昇段が出来たこと。
そして、大きなトラブルもなく平和に終わったこと―――――――。

青帯の次は卒業生の赤帯しかなく、それはとても高い壁。
もう昇段という形でこの舞台に立つことはないかもしれません。

でも、僕の青帯としての物語は今まさに始まったばかり。
まだやっていないこと、できないこと、やりたいことが沢山あるし、
またブラジルにも行きたい。
来年ブラジルの彼らが来日した時、青帯の僕はどうなっているのだろうか?

「また、これからが楽しみだ。」

青帯のみんなと
(青帯の仲間たちで:パブロ・タルタルーガ・モイカーノ・オギー)

メストレ・トニー並びに諸先生方、テンポの仲間たち。
来場していただいた全ての関係者、お客様へ感謝と共に。

Salve.


Tartaruga
Corda Azul
29.Julho.2012
関連記事
この記事へのコメント
ドキュメンタリーを見ているような日記で、感動しました!
2012/08/16(木) 15:24 | URL | イガラシ #-[ 編集]
自分が帯び無しで右も左もわからないときに、花伝舎の練習で元気に声をかけてくださったのが小川さんでした。あのときがあったおかげで自分が今も続けることができているのだと思っています。これからもよろしくお願いします。そしておめでとうございます!
2012/08/16(木) 22:34 | URL | ホボー #-[ 編集]
ご無沙汰しております。ナガオです。

とうとうオガワさんも青帯なんですね!
おめでとうございます!
直接、おめでとうと言えなくて、ゴメンナサイ。

苦しみながらも着実に登っておられる様子がよくわかる日記で、不甲斐ない自分がもどかしくなってしまいました。
またお邪魔することが出来れば、御鞭撻のほどよろしくお願いいたしますね~
2012/08/19(日) 01:00 | URL | ながお #-[ 編集]
>イガラシさん
ドキュメンタリーですか(笑)。ナレーションとかつけたほうが良かったですかね。
いえいえ、イガラシさんこそ設営隊長お疲れ様でした。おかげさまでジョーゴに集中できましたよ。
ありがとうございました!

>ながおさん
いやー、ご無沙汰してます。お元気そうで!
9月出来たら、大阪のバチザード行きたいです。
そしたら、現地ではよろしくお願いします。

2012/08/19(日) 16:45 | URL | タルタルーガ #-[ 編集]
なんて素敵な日記なんだ!
小川さんのロードトゥ青帯がこんなドラマチックだったとは…(T_T)

バトゥーキのホーダの写真も懐かしいですね♪
あの時は小川さんがいて超頼もしかったです!

これからも宜しくお願いします(^O^)/
2012/08/22(水) 23:29 | URL | ボルボ #-[ 編集]
>ボルボッティ
いい写真だったので、この際に使いました(笑)。
バトゥーキの年末のホーダ楽しかったですね!あの日のMVPだと思います。
純さんとアンゴーラの写真が無いのが残念でした~。
また、機会あればぜひいきましょう。
ありがとうございました。
2012/08/24(金) 11:34 | URL | タルタルーガ #-[ 編集]
URL:
Comment:
Pass:   
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック

 | Copyright © みんなのカポエィラ・テンポブログ(東京) All rights reserved. | 

 / Template by パソコン 初心者ガイド